無題

なんでもないようなことが
幸せだったと思うのは
なんでもあることを
経験してからかも知れない

土や草の生活は
実になんでもないものであるが
たぶん、その退屈さに
私は耐えきれない

鳥や虹に憧れ
ここではないどこかへ
意識を焦がすだろう
草花のルールを破り
扉を開ける
大地に張り巡らす
この根をちぎり


どのように生きれど
振り返れば
後悔はあるものである
私にできることは
ただ、振り返らないこと



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